こんにちは!
わださんです(^^)
僕のブログサイトに来ていただいてありがとうございます!
「永く大切に」をモットーに革靴文化の情報発信をしています!
さてさて、
靴修理職人を志すようになり
以前からやってみたいことがありました。
それが「革靴の丸洗い」です(。-`ω-)
ですが丸洗いしないといけないような靴になかなか出会わず
自分の大事な靴を水浸しの実験にするわけにもいかず
途方に暮れていました(´-ω-`)
そんな時、ソムリエの友人から
「捨てようと思っている靴があるんだけど、何とかなるかな?」
と依頼が!
ホントに神かと思いましたw
「全力でクリーニングさせてくださいッ(`・ω・´)」
即答で引き受けました!w
ということで今回は丸洗い実験です。
僕自身、初の試みなので参考になるかは分かりませんが
興味のある方は一つの事例としてご覧ください(*´▽`*)
今回預かったのはこんな靴です
神の如しソムリエの友人からお預かりしたのがコチラの靴。
「煮るなり焼くなり好きにしていいよ!」
と承諾をもらっているので安心して作業できます(∩´∀`)∩
先ずは様子を見てみましょう!
数年前履いたのを最後にシューズラックの肥やしになっていたようです( ;∀;)
撥水加工をしているこの靴。
表面に塗ったクリームが固まっています。
乾燥して革も硬くなっていました。
インソールもかかとの部分に穴が開いていました。
インソールは交換した方が良さそうです。
写真を撮り忘れていましたが、ソールの部分も一部剥がれていました(;´∀`)
いざ作業開始!
このために初めて購入したサドルソープをついに使う時が来ました!
悟空バリにワクワクしています(∩´∀`)∩
丸洗いの為に用意した道具
先ずは今回の作業に使ったものを紹介していきます(*´▽`*)
サドルソープ
ハイ今回の主役です!
M・モゥブレイのサドルソープを用意しました。
靴の洗浄と同時に保革もしてくれる優れものです(^^♪
馬毛ブラシ
ホコリ落とし用のブラシです。
豚毛ブラシ
クリームやワックスを浸透させるのに使うブラシです。
山羊毛ブラシ
最後の磨きの仕上げ用のブラシです。
僕は以前記事にしたナインティツーのフィニッシャーブラシで作業しました(*‘∀‘)
靴クリーナー
いつもお世話になっているステインリムーバーです。
デリケートクリーム
洗った靴を乾燥させるときに保湿をしないとまたカチカチになってしまうので
必ず必要です(。-`ω-)
靴クリーム
かなり乾燥していたので油分の多い「クレム1925」を使います。
ポリッシュワックス
最後の仕上げの磨きに使います!
磨きクロス
汚れ落としと、磨きに使う布です。
僕は大きなネル生地を買って自分で切って使っています(*‘∀‘)
シューキーパー
洗った靴をそのままの状態で乾燥させると型崩れの原因になります(;´∀`)
今回に限ってはバネ式のタイプの方がピンとシワを張れるのでおススメです。
歯ブラシ
洗いの時につま先に溜まったホコリを掻き出すのに使います。
使い古しでOK!
スポンジ
ごく普通のスポンジでOKです。
しいて言うなら研磨面が付いていない柔らかいスポンジにしましょう!
タオル&ぞうきん
これも何でもいいです。
水分を吸収出来るものならOK!
それでは作業に移ります(*‘∀‘)
まずはブラッシングと汚れ落とし
靴ひもを外して
馬毛ブラシでブラッシングしたら
念入りにクリーナーで古くなったクリームを落としていきます。
ココで手を抜くと水に浸したときに水の浸透にムラができて銀浮きの原因になります。
しっかり汚れ落とししておきましょう!
ついに洗います!
では今回の本題「丸洗い」作業です(*’▽’)
靴を洗面台に持ってきました。
テンション上がってますw
水を溜めて靴を浸します!
歯ブラシでつま先のホコリやソールの部分をこすって洗います。
そしてサドルソープの登場です!
スポンジに適量とってしっかり泡立てます。
靴の中、表面と優しく撫でるように洗います。
結構水が汚れるので、その都度入れ替えしました。
サドルソープには保革成分があるということなので
泡を表面にのせて10分ほど放置。
この靴に関しては撥水加工がされているので効果があるのかは分かりませんが(;’∀’)
10分後。。。。。
「オォッ!柔らかい( ゚Д゚)」
カッチカチの状態を知っていたのでビックリでした(;’∀’)
ここまでは順調、順調!
ココからは乾燥
ココからは革にダメージを与えないように乾燥させていきます(*´▽`*)
大きなタオルで優しく水分を吸収。
靴の中もタオルを入れて水を吸収します。
その後は型崩れ防止にシューキーパーを入れ陰干しします。
この時、ある程度靴の形がしっかりしたら時々シューキーパーを外して
より早く乾燥するように心がけました(*´▽`*)
ただ乾かすだけでは水分も油分も革から抜けてパサパサになってしまいます。
一日乾かしたら一度デリケートクリームを履きジワを中心に塗り込みました。
そして再び乾燥へ。
乾燥二日目。
革の表面はほぼ乾いていました(*´▽`*)
このタイミングで「クレム1925」を塗り油分を加えます!
三日目でいい感じに乾燥できました(*´▽`*)
念のためもう一日乾燥させます。
インソールを入れる
すっかりボロボロになっていたインソール(´・ω・)
たまたま一つだけ中敷きが自宅にあったのでそのままいれました!
カットせずにピッタリ収まってラッキー(∩´∀`)∩
かかとの剥がれを修理
ソールが一部剥がれていたのでG17で接着!
仕上げに移ります!
どうせ渡すならなら喜んでほしいのでハイシャインまでしました(*´▽`*)
まずは柔らかいワックスを全体に薄く塗ります。
そして豚毛ブラシでブラッシング。
続いて鏡面にしたいつま先とカカトを中心にワックスを重ねます。
サイドも少し塗っておくと輝きにつながりが出て一体感が増します。
指でこすっていくと自然に輝きが出てくるのでこれで下地はOK(*´▽`*)
ここからはネル生地を巻いて
より輝きを出していきます!
くるくる回しながらと力を入れずに撫でるように磨きます。
ポイントはワックスを付けすぎずに少しずつやることです(^^♪
丁寧に磨いていくとキラッと輝いてきます(*´▽`*)
磨けたらつま先とカカトを避けて湿らせた山羊毛ブラシでブラッシングして
全体の輝きに統一感を出します!
仕上げに水だけで表面を磨きます(^^♪
この作業をすることでワックスが剥がれにくくなり
輝きに透明感が出てきます!
水研ぎ後の写真です(^^♪
ツヤツヤになりましたね!
靴ひもを通してフィニッシュ!
最後はシューレースを通して終わりです!
靴紐が緩みにくい「パラレル」というというやり方で靴紐を通します。
完成しました( *´艸`)
いやー。
よくやった!と自分を褒めてあげたいですw
あくまで一回目なので、もっと経験を重ねないといけませんね( ;∀;)
洗う「前」と「後」で比べてみた
なんということでしょう!
カチカチだった靴が柔らかくなり、キラキラと輝いているではありませんか(*´▽`*)
今回は大成功ということにしましょう!
最後に
いかがでしたでしょうか?
「丸洗い」に挑戦したいあなた。
あくまで自己責任でお願いします(;´∀`)
高価な革靴です。
余裕があればプロにお任せしましょう!
靴磨きも、修理もまだまだ経験不足ですが
地道に練習して一流を目指します!
ご要望があれば連絡ください(*´▽`*)
それではまた!
コメントお待ちしてます! 感想、疑問、質問お気軽にください。